プロ・シリーズ の特徴[材質の違いによるメリットとデメリット]
強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルは、材質により、2つのグレードがあります。製品名に「・プロ」がついているタイプは「プロ・シリーズ」です。プロ・シリーズの型番は「-3PRO」としています。
プロ・シリーズの材質はポリウレタンです。プロ・シリーズではない製品の材質はラバーです。そこで材質による違いをまとめました。
なお、プロとの表示はありませんが、コネクトⅡセンターはポリウレタン製です。コネクトⅡセンターに連結するコネクトⅡスロープとコネクトⅡバリアフリー・スロープはラバー製です。
材質 | ポリウレタン | ラバー |
---|---|---|
重さ | 軽い ※ラバー製より最大36%減 |
重い |
臭い | 無臭 | ゴム臭がある |
寿命 | 6年ほど ※使用環境により異なります |
3年ほど ※使用環境により異なります |
対応温度 | -40度から+65度 | -20度から+55度 |
製品 |
スリム収納タイプ・プロ PS-3PRO ミディアム収納タイプ・プロ PM-3PRO ワイド収納タイプ・プロ PW-3PRO 極太収納タイプ・プロ PG-3PRO |
スリム収納タイプ PS-1 ワイド収納タイプ PW-1 極太収納タイプ PG-1 |
【重さ】
ラバーとポリウレタンを重さで比較すると、ラバーのほうが重いです。たとえばワイド収納シリーズの場合、ラバー製のワイド収納タイプ(PW-1)は15.5キロに対し、ポリウレタン製のワイド収納タイプ・プロ(PW-3PRO)は9.8キロです。設置や撤去の際に運搬することを考えると、重量が軽いケーブルプロテクターのほうが作業の負担は減りますよね。重いケーブルプロテクターのほうが好都合という事情がないのであれば、軽量なポリウレタン製のケーブルプロテクターがおすすめです。
【臭い】
輪ゴムやゴム手袋、タイヤなど、ラバー製のものは少なからずゴム臭がします。どこでもケーブルも、ラバー製のタイプはゴム臭がします。屋外で使用されるのであればそこまで気にならないかもしれませが、室内でたくさんラバー製のケーブルプロテクターを並べていると、ゴム臭が気になる場合があります。ポリウレタン製のどこでもケーブルであれば無臭です。
【寿命】
寿命はラバー製のどこでもケーブルは3年、ポリウレタン製のどこでもケーブルは6年ほどが目安です。ただ、使用環境により異なります。たとえば屋外で車両が頻繁に通行するような現場であれば3年ほどであっても、 歩行者しか通行しないのであれば屋外で置きっぱなしでも10年以上ケーブルを保護することができます。
【対応温度】
ラバーは高温になると柔らかくなったり伸びてしまったりすることがあります。逆に低温になると硬くなり亀裂が入ってしまうことがあります。そのため寒冷地での使用には注意が必要です。ラバー製のどこでもケーブルは対応温度が-20度~+55度ですが、ポリウレタン製のどこでもケーブルの対応温度は-40度~+65度です。
メリット・デメリット
ラバー製のどこでもケーブルのメリットは、ポリウレタン製のどこでもケーブルに比べて価格が安いことで、デメリットは重い・ゴム臭がする・寿命が短い・対応温度の幅が狭いことです。ポリウレタン製のどこでもケーブルのメリットは、軽い・ゴム臭がしない・寿命が長い・対応温度の幅が広いことで、デメリットは価格がラバー製のどこでもケーブルに比べて高いことです。ただ、価格差はそれほど大きくないので、ポリウレタン製のどこでもケーブルの寿命がラバー製のどこでもケーブルの倍と考えると、ポリウレタン製のどこでもケーブルのほうがコスパに優れていると言えます。なお、弊社で はポリウレタンのなかでも耐久性が高い、高密度ポリウレタンを使用しています。目的や用途にあわせて検討する際の参考にしていただければと思います。