ケーブルカッターとは?ニッパーとの違いや種類を解説

電気工事に欠かせない工具のひとつに「ケーブルカッター」があります。本記事では、ニッパーとの違いやケーブルカッターの種類・選び方を解説します。ケーブルカッターを購入する際のご参考にしていただけますと幸いです。

1. ケーブルカッターとは?

ケーブルカッターは、ケーブルを切断する工具で、電気工事に欠かせないツールのひとつです。ケーブルを適切な長さに簡単・素早くカットでき、断面も綺麗に仕上がります。ケーブルだけでなくワイヤーの切断にも使われることがあります。

2. ニッパーとの違いは?

電線やワイヤーを切断する道具として使われるニッパー。DIYでもよく使われるので、ニッパーのほうが身近に感じられるかもしれません。ケーブルカッターとニッパーは、どのような違いがあるのでしょうか?以下で主な違いを説明していきます。

切断方法

まず、ニッパーはハサミのように直線状の上下の刃で電線を挟んでカットします。それに対してケーブルカッターは、上下の刃が半円状になっており、電線全体を包み込むようにしてカットします。

ニッパー

力加減

細いワイヤーや電線であればニッパーでも簡単にカットできるのですが、太いケーブルをカットする際は、ニッパーだと強い力が必要になるか、カットできないことがあります。1本カットするくらいであればニッパーを両手で力いっぱい握ることも苦ではないかもしれませんが、何本も続けてとなると大変です。ケーブルカッターなら片手で簡単にケーブルをカットできます。

断面

カットした断面にも違いがあります。ニッパーでカットすると、断面はつぶれて楕円形のようになります。それに対して、ケーブルカッターでカットすると、きれいな円形を保った断面になります。

3. ケーブルカッターの種類・選び方

ケーブルカッターにはさまざまな種類があります。購入前に、切断する材料の種類・材質・太さや使用頻度の高さを事前にチェックしておくことをおすすめします。製品によって切断できる材質や太さが異なりますので、メーカーの製品仕様に記載された切断能力をよく見て、用途に合った製品を選びましょう。

手動式

数千円~1万円程度と比較的安価で購入でき、コンパクトで取り扱いが簡単なものが多い手動式タイプ。ケーブルが太くなればなるほど、ハンドルに込める力を強める必要がありますので、直径10mm程度の、さほど太くないケーブルを切断する場合におすすめです。

電動式

電動式は10万円以上しますので手動式よりもかなり高価ですが、力を入れずに簡単に切断できます。太い電線を大量に切断するなら、電動式のほうが作業効率が上がります。電動式には、切断後に刃が元の位置に戻る「オートリバース機能」がついたタイプもあり、連続して切断する際に便利です。充電式のため、バッテリー切れには注意が必要です。重たいため持ち運びにくいというデメリットがあります。

ラチェット式

回転をひとつの方向に制限する「ラチェット機構」を採用したタイプです。ハンドルを繰り返し握ることで刃がケーブルを噛んで少しずつカットしていきます。直径30mm程度の太めのケーブルも軽い力でカットできますが、ハンドルを繰り返し握らなくてはならないため、大量のケーブルを切断するなど何度も作業するのには少し大変かもしれません。価格は数万円から高価なものだと10万円以上するものもあります。

油圧式

油圧の力で簡単にケーブルを切断できます。油圧式のなかでも、手動か電動かを選ぶことができます。サイズが大きいため重量も重いものが多く、価格は数万円から10万円以上するものもあります。

ここまで説明した、ケーブルカッターの種類とそれぞれの特徴について表にまとめてみましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

ケーブルカッターの種類とそれぞれの特徴

4. ケーブルを保護するケーブルプロテクター

ケーブルを扱う工事に関連して、「ケーブルプロテクター」をご紹介します。

屋外ケーブルを地面に這わせるけれど、そこは工事車両が行き来する場所…なんてこと、ありますよね。ケーブルプロテクターなら、ケーブルを収納して蓋を閉めるだけで、タイヤによる踏みつけから保護します。ケーブルの太さや本数に合わせてタイプを選ぶことができ、必要な長さの分だけ連結して使用します。

強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルワイド収納タイプ・プロPW-3PRO

ケーブルプロテクターについてはこちらの記事もご覧ください。
⇒「強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルはこんなときに使える!」

ケーブルプロテクターの現場写真はこちらをご覧ください。
⇒ 実例集

現場写真

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